(4)抵抗,コンデンサの配置

 次に,抵抗とコンデンサの配置を行います.抵抗を配置する場合は,「Parts」→「Lumped」→「Resistors」を選択します.コンデンサを配置する場合は,「Parts」→「Lumped」→「Capacitors」→「Ideal(Constant G)」を選択して下さい.マウスの左クリックで配置を確定するとResistorウィンドウたはCapacitor, Gウインドウが開きます(図9)例えば,抵抗R、コンデンサーは以下のように設定します.

 同じ操作で,すべての抵抗とコンデンサを配置して下さい.さらに,抵抗とコンデンサの間を結線してRCハイパス・フィルタを構成して下さい.

抵抗Rの設定

Name Value
R 100
temp 空白のまま

             

              

              

コンデンサcの設定

Name Value
c 1000PF
Q 空白のまま
F 空白のまま
temp 空白のまま

 

 

 

 



DC(5)DC電源,GNDの配置

電源およびGND(グランド)を配置します. DC電源はメニュー・バーの「Parts」→「Sources」→「DC Voltage Bias Source」を選択すると出てきます.シンボルを回路図入力画面に配置すると,自動的にVoltage Biasウィンドウが開きます.以下のように設定し下さい

・DC電源の設定

Name Value
R 空白のまま
V 12
NAME BIAS1
(図10). GNDはメニュー・バーの「Parts」→「Ground」を選択すると出てきます.GNDの設定はデフォルトのままで構いません.



 

              

    

                  

             

(6)トランス,入出力ポートの配置

 トランスおよび入出力ポートの配置を行います(図11).ここでは理想ローパス・フィルタとしてトランスを用い,RF-IF(高周波-中間周波)インピーダンス変換を行います.

トランスを配置する場合には,「Parts」→「Lumped」→「Transformers」→「Ideal 3 coils」を選択して下さい.以下のように,1次側および2次側の巻線数比n1,n2を指定します.

 

 




入出力ポートを配置する場合は,「Parts」→「Schematic Connectors」→「Microwave Port」を選択して下さい.
Instance nameをきいてくるので,ポート名を入力します.ここでP3(IF)のみ設定が必要です.P3(IF)のシンボルをダブル・クリックして下さい.RF電力がIF側にもれないように,RF信号に対してIF側のインピーダンスを十分に高い値(2000Ω)に設定します.

入出力ポートP3(IF)の設定

Name Value
term 2000

P1(L0)とP2(RF)については,値を入力する必要はありません.値を入力しなかった場合,自動的に50Ωに設定されます.

 実際のミキサ回路を用いたモジュレータの前後段には市販のフィルタ部品を入れます.フィルタ設計の例については,付属のCD-ROMに収録している解説記事を参照して下さい.

 

             

・トランスの設定

Name Value
n1 1
n2 1